自然侵入促進・無播種施工・在来種

バイオ・オーガニック工法

施工場所 北海道函館市
発注者 北海道渡島支庁
種別 バイオ・オーガニック工法 B0-50
※無播種施工
勾配・土質 1:0.8~1.0 / 軟岩Ⅰ及び堆積土

当事業では、早期緑化による土砂流出防止を計画しましたが、人為的植物導入による函館山自然植生への環境負荷が懸念され、周辺植物の自然侵入による植生復元が検討されました。自然侵入による植生復元では、種子の定着を促す為に、造成する植生基盤の安定が必要となります。しかし、沢地形を形成する施工地では、降雨時に流下水が発生し、吹付基盤の流亡、地山の洗掘等が予測され、斜面の不安定化を助長させるとの懸念から、耐浸食効果の高い"バイオ・オーガニック工法"による無播種施工が採用されました。施工一年を経過した植生調査では20種、施工二年では34種の植物侵入が確認され、確実に自然遷移が進んでいます。"バイオ・オーガニック工法"は、流れない注入基盤の特性を活し、植物の自然侵入を促進します。

  • 施工初期施工初期
  • 矢印
  • 施工後1年経過施工後1年経過
  • 矢印
  • 施工後2年経過施工後2年経過
ページの先頭へ
水平線

バイオ・オーガニック・リバー工法

施工場所 新潟県岩船郡関川村大字大石
発注者 国土交通省羽越ダム工事事務所
種別 バイオ・オーガニック・リバー工法 BR-50,70,100
勾配・土質 1:0.3~1.0 / 上部層河岸段丘、下部層軟岩

無播種施工によるダム湖湛水面の活用事例。冠水時の漂着種子(自然侵入)による植生復元。

  • 施工前施工前
  • 矢印
  • 基盤材注入完了基盤材注入完了
  • 矢印
  • 漂着種子(自然侵入)による植生状況漂着種子(自然侵入)による植生状況
ページの先頭へ
水平線

幼苗植栽工ネイルポット

施工場所 滋賀県大津市大石富川町
発注者 滋賀県大津土木事務所
種別 バイオ・オーガニックとネイルポットの併用
勾配・土質 1:0.8~1.0 / 軟岩Ⅰ(A)

当活用事例は、滋賀県国道422号改良工事に伴い発生した切土法面の緑化選定に際し、外来草本類の導入を制限した植生復元を検討されました。
設計段階では、播種による検討が為されましたが、国内産の在来種子が極めて少なく高価であった為、多種多様な国内産樹木苗を確保しているネイルポット5.0が採用になりました。施工4年経過後の追跡調査では、導入した樹木が岩盤面で旺盛に生育しているのが確認され、在来種による自然再生が実現しました。

  • 導入種
    アカマツ、クヌギ、ヤマザクラ、アカメガシワ、スダジイ、ヤマモミジ、ウバメガシ、ヤシャブシ
  • 施工前施工前
  • 施工完了施工完了
  • 施工4年後(ネイルポットのよる樹林化)施工4年後(ネイルポットのよる樹林化)
  • アカマツアカマツ
  • クヌギクヌギ
  • ヤマザクラヤマザクラ
  • アカメガシワアカメガシワ
  • スダジイスダジイ
  • ヤマモミジヤマモミジ
  • ウバメガシウバメガシ
  • ヤシャブシヤシャブシ
ページの先頭へ
水平線

幼苗植栽工ネイルポット

施工場所 宮崎県
発注者 宮崎県高鍋土木事務所
種別 バイオ・オーガニックとネイルポットの併用
勾配・土質 1:1.0 / 軟岩Ⅰ

切土法面に、9種類のネイルポット(在来樹木)を導入。
導入種
アラカシ、イチイガシ、イボタノキ、ウツギ、クスノキ、シイノキ、タブノキ、ナワシログミ、ネズミモチ

  • 施工前施工前
  • 矢印
  • 施工後3年施工後3年(ネイルポットによる樹林化)
  • アラカシアラカシ
  • イチイガシイチイガシ
  • イボタノキイボタノキ
  • ウツギウツギ
  • クスノキクスノキ
  • シイノキシイノキ
  • タブノキタブノキ
  • ナワシログミナワシログミ
  • ネズミモチネズミモチ
ページの先頭へ
水平線